これだけは必要と感じる家の広さを知る
希望やニーズに基づいて家のデザインや間取りを考えます。
家族の人数やライフスタイルを考慮して理想のお住まいのイメージを作り上げますが、ここで大切なことは「求めてる広さ」です。
家の見積は広さによって大きく変わりますので、まずはこれだけは叶えたい、ここは必要など整理することで計画中に大きく予算が変わってしまうことを無くします。
年収の6倍がローン限度額
賃貸は家賃を支払いますが財産になりません。持ち家は財産になりますが多額なローンを申し込むことになります。
表面的には月々支払う方法は変わらないのですが、求めている家の規模と土地の広さによって借り入れする金額が変わってきます。
そこで目安となるのが「年収の6倍が借入限度額」です。年収500万円なら3000万円前後が借入できる金額の目安です。
毎月の支払い負担は月収の1/4と言われていますので、この場合なら10万円程度となります。
ちなみに借入金3000万円、返済期間35年、金利1.5%(固定)の場合、月の支払いは91,855円(ボーナス返済なし)となり、目安通りになります。予算から考えたい方は、年収の6倍の金額でなにができるかを考えると、土地選び、施工店選びも整理しやすいです。
動かないもの、動くものの色分けする
勤め先・ご両親の住んでいる場所・子どもの通園先通学先。これからが動かないものと考えられます。
かわって動くもの変わるものは、住む人・人数・職場です。
勤め先・職場は同じもののように思えますが、将来転職を考えている方、あるいは転勤を伴う職業の方はどちらにも当てはまります。
これらの方は土地選びが難航する傾向にあります。
まずは、転職や離職が近い将来ないこと、子どもの通園などで両親を頼れる場所かどうか。このあたりから整理をはじめると、住む場所は案外限られてくることに気づきます。
目の前の担当者が有資格かどうかの確認を
家を建てるには資格が必要です。にもかかわらず、お客様の説明は無資格者が接客営業してるハウスメーカーが散見されます。建築士の中でも知識にはバラツキがあり、経験値も一色ではありません。
それぞれ得意不得意がありそれらを補完する目的で専門業務をわけ分業制を会社は行うのです。
効率がよいようにみえますが、悪い点は全体への責任感が薄くなることです。自分の仕事しか見なくなるのです。
「営業さんとは話ししていたのに」
「施工が進むと何も変更できない」
「完成までの窓口がかわる」
このような話をよく聞きます。
私は、打合せ・設計・見積・施工管理・アフターをすべてひとりでこなします。その理由は「お客様に満足していただきたい」
ワンストップで相談できる気持ちのよさを体験してください。
耐震等級3 UA値0.5以下 C値1.0以下
+α① 日射遮蔽、取得を考慮した冷暖房計画
+α② 壁内結露計算します
新築の住宅に省エネ基準への適合が義務化されました。地震に強い家のみならず、快適な住環境を提案することが義務となったいま、性能を数字であらわすことにしました。
それが、耐震等級3UA値0.5以下 C値1.0以下。これに加え日射遮蔽、取得を考慮した冷暖房計画と壁内結露計算します。
1位:暑い
2位:寒い
3位:結露
どのような家を建てなきゃいけないか答えがでていますね。快適に住み続ける家を提案設計することを心がけています。
パッシブデザインとは一言でいうと”自然のエネルギーを受け快適な住空間を作る”ことです。
冬は温かさ感じる日差しを部屋の奥まで届くように窓の大きさと位置を考え、夏の強い日差しは部屋に届かないように庇を設置。
春に吹く風は南東から、秋には西風にかわる徳島では窓の配置とその形状、それから性能も個別に考えます。
ガラスはLow-E 複層ガラス特殊金属膜を室外側、室内側を貼り分けることにより遮熱型と断熱型に変えることができます。
また紫外線82%カット、家具や床の変色や劣化の進行を抑えます。
カーテンを開けて、窓から流れる心地よい風にあたりながら陽だまりを楽しめる空間のデザインをするように、設計ではいつも気を付けています。
乾燥中空層が複層ガラスの断熱性能を確保します。
乾燥中空層が複層ガラスの断熱性能を確保します。
ガラスの感覚を保ちます。
また、ホロー部には乾燥剤が入っています。
1字シール(内部側)
1字シール(内部側)ガラスとスペーサーのすき間から大気中の水分が侵入するのを防ぎます。
2次シール(外部側)
複数ガラスの構造を保ち、1次シールを保護します。
いえにわでは吹付断熱をすすめています。
施工性がよく、気密性も確保しやすい吹付断熱工法は、夏はエアコンで一台で全館冷房、 冬も補助暖房一台で快適にすごせ、ランニングコストの抑制にもなります。
2階が暑くて困るのも、小屋裏に吹付断熱をすることで解消。もちろん平屋であれば、さらに効果を期待できます。
熱が逃げにくいので、部屋の温度も下がりにくい。冬にエアコンを消した後でも、すぐに室温が下がらないことで体への負担も軽減されます。
断熱で重要なことは室内の温度ムラをなくすこと。
ここは暖かいけど窓の近くは寒いなど、家の中での温度の違いを少なくし、ストレスや体への負担を減らすことができます。
高い断熱性能をサーモグラフィーで検証
検証1
エアコンを使用せず、室内表面温度を測定
検証時間帯の平均外気温:30.1℃
・検証日時:2010年8月20日 13:30~15:20
◎夏の小屋根
屋根の熱から室内を守り、今まで熱かった2階も快適に過ごすことができるようになりました。
検証2
エアコン25℃設定で15時間作動させ、停止後の表面温度を測定(暖房停止後 約30分)
検証時間帯の平均外気温:2.8℃
・検証日時:2011年1月21日16:30~19:30
◎冬のキッチン
しっかりと断熱すると、暖房も効率よく効きます。暖房をしていない廊下や、トイレなども暖かくなります。
早朝のキッチンも寒くありません。
◎冬の浴室
肌の露出する脱衣所で血圧が上がり、浴槽に入ると一気に血圧が下がるため体へ大きな負担が掛かります。
アクアフォームによる断熱は、こうしたヒートショックへの対策にもなります。
「床だけは本物を使いなさい。」
私に建築を教えてくれた先生が繰り返し言ってた言葉。
どんなでデザインやスタイルでもこれだけはきちんと説明するようにしている。
スリッパを履く生活がすっかり定着した暮らしが続くけど、人間の足はとてもよくできていて、足から読み取る感触を実感できるのはやっぱり無垢材。
冷たい、温かい、柔らかい、硬い。
はだしで歩かなくてもいいけど、スリッパを使わずに歩いてみるだけで違いを感じ取ることができる。
キッチンなど、立ったまま作業を行う床は特に実感すると思う。