新築直後、 ってこんな感じ。家は完成してるけど周囲は土で覆われている。
庭の工事で相談に伺う際はほとんどこの状態で、合併浄化槽とその点検蓋があって車も駐めにくいしホコリも舞う。玄関へ案内されるが土がついた靴で出入りするからよごれてこれまた埃っぽくなる。気を使う。
お施主さんに、家を建ててくれたハウスメーカーさんから庭の提案はなかったのかと聞いてみると、
「車停めるとこはコンクリートにして、ほかは砂利にすれば予算を抑えれる。と説明をうけ業者さんも紹介しますと言ってくれたので安心しました。でも家の工事が進むにつれ、可愛いポストつけたりレンガで花壇も作ってみたくなったんです。」
言葉は明るいが、表情がくもっているのは残された予算が限られてるサイン。こちらも「そうですね」とうなずくほか選択肢はない。
10年前、地元ハウスメーカーの社長に庭の考え方をうかがったことがある。
「庭の工事には150万円や200万円必要。そのお金で一部屋増やせますよ、と提案しろと営業マンにいってるよ。売上も増えるしね。」ハンターの親玉に睨まれ怖くなりその後の質問はやめた。
ことを、すっかり忘れていた。
よく通る道のそばで5ヶ月前に始まった新築工事。引き渡しが終わったのかお住まいされてる様子だけど、家のまわりは土の状態をみかけ思い出すことにつながった。
営業マンのススメられるまま計画し予算を組み着工。完成後引き渡して住み始めてから庭にもお金が必要だと気づいても、もう戻れない。
これでは施主はたまったもんじゃない。
ちょっと肩に力が入った文章になりましたね。つぎはもうちょっと面白い話をしたいと思います。
T.Yokozeki